
醜悪な画像をお見せするのもいかがなものかと思うのだが、ご参考までに。東京都水道局の大谷口給水所(仮称)のポンプ棟の頂部である。
さて、前項 “電網 0005” において、
自分の周囲を見回してみても、新たに個人でウェブサイト(いわゆるホームページ)を始めるヒトなんて誰もいないわけで、たとえば自分の関係している給水塔方面でいったら、2003年の暮れに自分が開設した“ALL ALONG THE WATERTOWER”が、サイトとしては最も新参者なのである。
と述べた。ただしブログ等で給水塔があつかわれるケースはそこそこあるようで、それらの記事に接して、自分の勉強不足を思い知らされたりすることもしばしばある。とはいえ、中には事実関係においていかがと思われる記事もあり、考えさせられることも多い。一例を挙げると、“バッチクはバクチカメラの略ですよ。” というタイトルのブログに見られる “【塔のある風景】緊急企画!? 板橋 大谷口給水塔の今” と題された、2010年2月24日付の記事であるが、この記事は、東京都板橋区大谷口に新しい給水塔が整備されつつあり、その給水塔は、以前の味わい深い石造りの給水塔(K.T.註 大谷口水道タンクのことを指すらしい)に比べて云々、といった内容のもので、そこに示された認識にはたいへん驚かされるし、当該記事に付された写真を見れば、まさしく東京都水道局の大谷口給水所(仮称)のポンプ棟であるわけで、こんなものは給水塔ではない、ということぐらい周知の事実だと思っていたら、それはとんでもないカンチガイなのであった、という厳然たる事実に打ちのめされるのであった。ついでにいっておくと、大谷口水道タンクが“石造り”だったというのも聞いてびっくりの珍説なのであるが、これだって、いつの間にか一人歩きして、“通説”になってしまうかもしれない。しかし、それについては今後の推移を見守りたいといっておくしかないのかなあと思っている。このところずっと弱気なのである。