2011年09月22日

巷説 0012

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東京都水道局が発行している広報紙、“水道ニュース”の vol.35 が今朝の朝日新聞の朝刊にはさまって届けられた。その表紙の写真が、大谷口給水所のポンプ棟である。ポンプ棟の手前には、女優の竹下景子サンがうつっているのだが、写真の竹下景子サンは、おまるを前にして笑うしかない、といっただらけた笑顔を見せていて、近鉄のポスターの写真にうつっている竹下景子サンとはまたちがったおもむきをただよわせている。それはまあいいとして、この最新号の“水道ニュース”では、大谷口給水所について、次のように記している。

地元の人々に親しまれてきたレトロな意匠を継承し、平成23年3月に、周辺地域の給水安定性の向上を目的に生まれ変わりました。

水道タンク生まれ変わり説の総本家は、やはり東京都水道局だったようだ。これでまた誤解するヒトが出てくるだろうと考えると、毎度のことながらうんざりする。その東京都水道局は、大谷口給水所のポンプ棟が大谷口配水塔の“意匠を継承し”ていることについては熱心に報ずるのであるが、配水塔とポンプ棟の機能の相違については触れたがらない。もっとも、“巷説 0011” の記事で示したパラレルワールド説に従えば、あちらの世界では大谷口配水塔の跡地に“配水塔”だか“給水塔”だかが整備されているわけだから、今朝うちに届けられた“水道ニュース”は、あちらの世界の“水道ニュース”が誤配されたモノと考えればいいのかもしれない。新旧配水塔の間に機能の相違はないのだから、両者の機能の相違について説明しようがない、というわけだ。そういうことにしておこう。
posted by K.T. at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑識