2012年02月10日

巷説 0016

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建築中の大谷口給水所ポンプ棟の写真(2009年10月10日撮影)である。配水塔ではないので、下からコンクリートを打って行くわけではなく、まず骨格を組み上げて、その後安っぽいパネルを貼りつけて作っていたようだ。

以前 “巷説 0011” の記事で、“twitpic” の画像とその画像に付せられたキャプションを紹介しているが、今回もまた “twitpic” モノである。そのキャプションに曰く、“復刻された大谷口水道タンク。” とぞ。例のごとく“大谷口給水所ポンプ棟”の写真なのだが。今から“692 days ago”にアップされているとのことなので、今日が2012年2月10日だから2010年の春ごろになるのか。

“復刻”といえば昔の出版業界のコトバで、版木が摩滅したり火事で焼けてしまったりした際に、ふたたび(“復”)版木を彫る(“刻”)ことをいうのだが、大谷口で“水道タンク”を“復刻”するということになると、まず水道タンクの金型を“ふたたび”作って、そこにコンクリートを流し込むなりして、ちょうど鯛焼きを焼くような要領で高さ30メートルほどのタンクを“復刻”する、なんてことになるのだろうと想像してしまう。もちろんそんな工法で配水塔を築造するなんてことはないし、大体この“大谷口給水所ポンプ棟”は配水塔でも給水塔でも水道タンクでもない。上の写真でもわかるように、この建物の内部にどかんと大量に注水してみたら、その水圧に耐えきれず、あっさりとこわれるであろうよ。もともとこのポンプ棟はただのお飾りにすぎなかったのだから、それでいいのである。
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2012年02月07日

巷説 0015

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2004年12月24日に撮影した“大谷口配水塔”(通称“水道タンク”)の写真である。

“巷説 0011” で到達した“パラレルワールド説”に従っていればあまり腹も立たない、ということがわかって、もうどうでもいいや、といった気分になってきた。念のため、その“パラレルワールド説”をここに引く。

これはもうパラレルワールドなんだからしかたがない、といってしまったほうが楽なのではないかと思うようになってきた。こちらの世界では大谷口配水塔の跡地の地下に配水池が整備されて、その上にみっともないポンプ棟がのっかっているわけだし、あちらの世界では大谷口の給水塔の跡地に新しい給水塔が完成した、ということになっているらしい。こちらの世界の“ポンプ棟”と、あちらの世界の“給水塔”が、たまたま形状を同じくしているようなので話がややこしくなるわけだが、あれを“給水塔”だとする記事を見ても、それはあちらの世界の話で、こちらの世界の“ポンプ棟”とはまったく別のモノだ、というふうに割り切って考えることができるのであれば、それでいいような気がする。

ただ気になることはといえば、あちらの世界にも“大谷口配水塔”という上水道施設があったはずで、それがこちらの世界の“大谷口配水塔”と形状を同じくしていたのか、というところである。そこで調査してみると、“さた” というかたのツイートにこんなのがあった。

先代の大谷口配水塔カッコイイ。お隣の野方配水塔と双子らしいです。野方のほうは残っているみたいですよ。いつか見に行かねば。 http://suidou.tank.jp/towers/ooyaguti.htm

“先代の大谷口配水塔”というくらいだから、これは明らかにあちらの世界の“大谷口配水塔”である。なぜかといえば、こちらの世界には二代目以降の“大谷口配水塔”などは存在しないからだ。ツイートの末尾にはありがたいことにリンクが貼ってある。早速クリックしてみると、自分が運営しているはずの、“ALL ALONG THE WATERTOWER” 内の“大谷口水道タンク”のインデックスページに飛んでしまった。とはいえパラレルワールドなのだから油断ならない。あちらの世界にも同名同URLのサイトがあるという可能性もある。というわけで、そのサイトの写真を子細に点検してみたところ、自分が撮影した写真によく似ているように思われて、すこぶる気味が悪い。あちらの世界の“K.T.”って、いったいどんなヤツなんだろう。いちど会ってみたいような気もするし、会ってみたくないような気もする。
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