2011年06月28日

巷説 0010

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まいどおなじみの “大谷口給水所ポンプ棟” である。この写真は北側の人気のない(“人気”は“にんき”と読んでも“ひとけ”と読んでもどちらでもいい)空中庭園から撮影している。2011年5月10日の午前の撮影だが、当時の風潮からすれば、大事なコドモをこんなところで遊ばせる気にはならないといったところか。

“S30〜40年代京都とミュージアム巡り” というタイトルのブログに “給水塔を尋ねるプチ散歩 その2 大谷口給水塔” と題された記事(2010年6月26日)がある。すべてのブログの執筆者に大谷口の水道タンク(荒玉水道の大谷口配水塔)と現在の大谷口給水所ポンプ棟の両者に関する正確な知識を要求するのは困難だということはわかっているのだが、ネットワーク上で誤解が増殖し続けるというのはキモチのいいものではない。当該記事の一部を原文のまま引用する。

国際興業バスの路線図で「水道タンク前」を見つけた。有楽町線千川と東上線大山の中間にあり、池袋から直通バスがある。「昨日の今日」の発見に、小躍りする。日曜日はミュージアムも散歩も休みと決めているが、私にとって有益な情報を見た日には、気持ちが疼く。幸い梅雨の中休み。雨の心配はない。
池05系統日大病院行は、日曜の昼間でも8分毎の発車。千川駅を出て右に折れると、間もなく登頂部が茶色の給水塔が顔を覗かせた。しかし近寄ると、何だか工事中だ。仮囲いに案内板がある。同業他社の土木の現場である。「大谷口給水塔築造工事」は今年7月まで、周辺の整備は来年3月までとなっている。
それにしてもクラシックな給水塔だ。おそらく老朽化で解体された初代の給水塔を復原し、周りに芝生を植えて、区民の憩いのスポットにする予定だろう。あわよくば、隠れた名所としてPRすれば、マスコミの露出も増えて、人が来るようになれば、地域も潤う・・なんて胸算用があるのだろうか。


当該記事に添えられた画像は、当然のことながら大谷口給水所のポンプ棟である。なんであの“おまる”が“給水塔”なのかといえば、施設の前のバス停の名称が“水道タンク前”だからということになるのだろう。

正確な知識を持つ機会を得られなかった人にとって有害無益でしかない情報を見た日には、私の心の傷が疼くのである。
posted by K.T. at 13:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑識
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